水前寺公園
清らかな湧き水に、ゆうゆうと泳ぐ鯉の群。
日本中に名が知られているこの庭園は、もともとお茶屋と呼ばれる、細川藩主の休息所だった。
寛永9年(1632)肥後の領主となった細川忠利によって築造が始められ、
孫の綱利のときに桃山式庭園が完成した。
東海道五十三次になぞらえたといわれる芝山や泉水に浮かぶ小島、
富士山に見立てられた築山の周りは刈り込みも美しく、
四季折々に訪れる人々を楽しませてくれる。国の天然記念物、
古くは細川藩から江戸将軍家への献上品でもあった、
水前寺のりの発生地としても知られている。